No.12

Cinefex日本語版 No.12 (2009年3月発売)

Vol12

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)

ベンジャミン・バトンの特異な出生(The Unusual Birth of Benjamin Button)

構想に10年以上をかけた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、80代の老人の肉体で生まれ年を重ねるごとに若返って行くベンジャミン・バトンという人物の物語で、デヴィッド・フィンチャー監督(David Fincher)、デジタル・ドメイン(Digital Domain)のVFXスーパーバイザーのエリック・バルバ(Eric Barba)は、ブラッド・ピットの演じるベンジャミンの老齢期のシーンでCGアニメーション、レンダリング、トラッキングの技術によって納得のいくものにした。他のエフェクトについては、景観でMatt World Digital社、Asylum社、Hydraulx社が貢献し、”若返る”エフェクトはLola VFX社が貢献した。

文=ジョディー・ダンカン(Jody Duncan)


 

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー(Hellboy II:The Golden Army)

超常能力者のパレード(Paranormal Parade)

2004年に『ヘルボーイ』をコミックブックから映画スクリーンに登場させた後、ギレルモ・デル・トロ監督(Guillermo Del Toro)は、自身の続編制作に着手し、ヘルボーイの原作者マイク・ミニューラと共に脚本を執筆し始めた。ハンガリーに新しく作られたコルダ・スタジオで撮影された映画『ヘルボーイ / ゴールデン・アーミー』は、超常能力を持つ素晴らしいキャラクターがいっぱいの作品である。そのため、デル・トロ、Spectral Motion社のクリーチャー・エフェクト・スーパーバイザーのマイク・エリザルデと彼の制作スタッフ、VFXスーパーバイザーのマイク・ワッセル、そしてDouble Negative社のVFXチームの間で、蜜で活発な協力体制が求められた。ロサンゼルス、ロンドン、コペンハーゲンに拠点を置く複数のサポート的制作会社も映画に登場する1100のエフェクトの作成に貢献した。

文=デイビッド W・マーシャル(David W. Marshall)

 

地球が静止する日(The Day the Earth Stood Still)

地球に啓示する日(Global Warning)

1951年のSF映画『地球の静止する日』をリメイクするにあたり、監督スコット・デリクソン(Scott Derrickson)はオリジナルに敬意をはらいつう、作品の持つメッセージと科学面を現代に合わせようと苦心した。デリクソンとVFXスーパーバイザーのジェフ・オークンは、異星人クラトゥが連れているロボットのゴートや、異星人の移動手段などのエフェクトに21世紀の技術とノウハウを投入し、オリジナルのローテクな視覚効果をグレードアップした。このリメイクのクラトゥは、典型的な空飛ぶ円盤ではなく、光り輝く球体を使って地球に降り立ち、環境に配慮しない生き方への警告を伝えようとする。Weta Digital社、Cinesite社、Flash Film Works社、CosFx社がこの視覚効果に貢献した。手術のシークエンスではTodd Mastersが率いるMasters FX社が担当した。

文=ビル・バトラー(Bill Butler)

 

007 慰めの報酬(Quantum of Solace)

大いなる飛躍(Quantum Leap)

新作『007 慰めの報酬』で、秘密諜報部員007として2度目の任務にあたった俳優ダニエル・クレイグ。イーオン・プロダクションズは、マーク・フォスターを監督に迎え入れ、前作『カジノ・ロワイヤル』を凌ぐ鋭い芸術性をもって製作を行った。フォスター監督とVFXデザイナーのケビン・ホーグはDouble Negative社、The Moving Picture Company社、Franestore社、Machine社、MK12社を参加させた。ホーグはイーオンのSFXスーパーバイザーを長年務めるクリス・コーボルドと密接に共同作業を行い、膨大な量の陸海空アクション・シーケンスをVFXとフィジカル・エフェクトの絶妙なコンビネーションを実現した。

文=ジョー・フォーダム(Joe Fordham)

 アマゾンでのご購入
amazon01